会社におけるパワーハラスメント、いじめ問題
2015/05/29
皆さん、こんにちは。
この1ヶ月、パワハラ問題について多くの会社さんや個人の方から、ご相談を受けています。相談の件数、ご依頼の件数では、今までの2~3倍くらいの感覚です。
パワハラ問題が増加している背景を考えますと、①景気回復に伴い企業の業務量が増加している、②人材不足により特定の個人に仕事が集中している、③一昔前に比べ心の問題を抱える社員の方が増加傾向にある、④パワハラと指導との違いが浸透するようになってきたなどのことが考えられます。
パワハラが職場で発生しますと、労働効率が低下し企業の業績に悪影響を及ぼすのみならず、パワハラ被害に遭われている方は相当な心痛を伴いひどい場合には休職、自殺に至る場合もありますし、他方で会社としてもそのことについて損害賠償義務等を負う可能性があります。
パワハラを防止するためには、社内で研修、ガイドラインの策定・周知、発生時の対応窓口の設置、調査の実施、被害回復措置、再発防止措置などの実施が必要不可欠です。
弁護士や社会保険労務士を招いての研修やガイドラインの作成、就業規則の見直しなど今一度、見直してみてはいかがでしょうか。
弁護士 三 好 登志行