未払い残業代の支払い
2013/12/06
ここ数ヶ月、立て続けに未払い残業代についての相談を受けました。 労働者側、会社側、それぞれ相談を受けています。
基礎となる賃金、残業時間などにもよりますが、 時効の関係で2年さかのぼって請求できますので、 残業代が月々10万円ほど未払いとなっていたのであれば、 24×10万=240万円に上ります。
退職者が2、3人重なった場合には、 会社としては500~700万円の負担になります。
アベノミクスの経済効果が現れているとはいえ、 中小の企業が一気にこれだけのお金を支払うのは、かなりの負担になります。
未払い残業代の支払いは、会社にとっても、労働者にとっても、とても残念なことです。 そういった職場は当然士気もあがらないでしょうし、他の従業員への影響も心配です。
我々弁護士も、社労士の方と共同して、人事、給与の相談を受けたりします。 労働者、会社双方にとって、良好な賃金体系を作っていきたいものです。
弁護士 三好登志行(兵庫県弁護士会明石支部)