福知山線脱線事故と、スペインの高速鉄道事故 佐藤健宗
2013/08/28
私は、2005年に発生したJR西日本の脱線事故(尼崎市内の福知山線で発生)の被害者支援に携わっています。事故の詳細や、活動の内容についてはいずれ詳しくご報告するとして、最近気づいたニュースに参考になるものがありましたので、紹介します。
ニュースはスペインの高速鉄道脱線事故に関するものです。この事故は、本年7月24日午後8時40分頃に、スペイン北西部・ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステラ近郊で起きたもので、マドリッド発の高速列車が脱線転覆し、79人が死亡、130人以上が負傷したというものです。
事故のことを調べていくと、日本の福知山線脱線事故と驚く程類似点があります。それは次のような点です。
○速度制限のある厳しいカーブに、列車が高速度で突っ込み、脱線転覆して多くの被害者が出たこと
○国全体としては、曲線部の速度照射型列車自動停止装置が開発され、広く供用されていたが、現場には設置されていなかったこと
○曲線部の速度超過の事故が起きており、組織全体として過失があるのではと議論があったこと、です。
私が参考にしたのは、下記の記事です。
http://response.jp/article/2013/08/26/204910.html
弁護士 佐藤健宗(兵庫県弁護士会明石支部)