永年、相続登記されていない不動産
2013/12/11
何十年も前に亡くなった人(祖父母など)の名義のままになっている不動産の処分をしたいというような相談が時々あります。そういう不動産はだいたい価値があまり高くないものが多いです。価値があるものでしたら、その人が亡くなったときにきちんと遺産分割・相続されことが多いからでしょう。
昔の人は子どもが多いので、非常にやっかいです。ほとんど連絡を取ったことがない遠くに住んでいるおじさん、おばさん、いとこなどがたくさん相続人となっていることがあります。そんな疎遠な親戚に連絡を取って、遺産分割に協力してもらうことは非常に労力がかかります。関わりたくないと言って、全く協力してくれないことも多いです。
子孫にこのようなことで煩わせないためにも、不動産を所有している場合には遺言を書くこと、自分が不動産を相続した場合には早めに他の相続人と遺産分割協議をして相続登記をしておくことをおすすめします。
弁護士 野口敦子(兵庫県弁護士会明石支部)