日本被害者学会の学術大会に参加してきました
2013/06/03
6月1日、日本被害者学会の学術大会に参加してきました。シンポジウム「リスク社会における事故と被害者」という企画でした。私は「大規模事故の被害者のおかれた状況」という内容で報告をさせて頂き、その後の討論でも何点か発言しました。
被害者学会は、わが国における被害および被害者に関する学際的かつ総合的研究の水準を高め、同研究における研究者の相互協力を図ることを目的に、1990年に設立された学会ですが、事故被害者をテーマにシンポジウムを開催するのは初めてのことです。
私の次の報告は、東京大学の川出敏広教授でした。報告のタイトルは「事故調査と刑事手続」でしたが、事故の場合、刑事捜査よりも事故調査を優先させた方がよいのではないかとの内容で、ほとんどの点で私の報告と同じ方向性を示すものでした。問題は法的・政策的な手当です。医療事故についての厚労省の報告があったばかりでもあり、今後各会からの活発な報告が起きることを願っています。
佐藤健宗